2026.05.07 【世界初!】0.020mmの細穴加工ができる放電加工機開発中! 榎本工業 技術ニュース vol.109|榎本工業株式会社 現在、補助事業の一環として「放電加工による微細穴あけ」をテーマに、穴径0.020mmに対して深さ10倍の穴あけを安定して行える加工機の実現を目指し、設備開発に挑戦しております。 今回は、その放電加工機の開発状況をご紹介します。 開発事例 〇 世界初を目指す0.020mm高アスペクト比加工への挑戦 今回の目標である「穴径0.020mmに対して深さ10倍の穴あけ」という高アスペクト比の加工は極めて難易度が高いです。 微細穴加工では、穴径が小さくなるほど、深穴加工が難しくなります。 通常であれば、金属が削れてできた加工くずも、加工液の流れによって外に排出されますが、穴が細く深くなるほど内部の流れが悪くなってしまうため、穴の中に溜まってしまいます。 そして、放電に必要なわずかな隙間が乱れ、安定した加工が難しくなるのです。 0.020mmの細穴加工そのものは研究例もありますが、1台の設備として成立しているものはまだなく、榎本工業ではその設備化を目指しています。 〇 工程集約型ハイブリッド機の特長と想定用途 【設備の特長】 ・放電加工とミーリング加工を1台に集約し、 ワンチャック加工を可能とした設備構成 ・小型に特化した構成とし、省スペース化にも配慮 【設備仕様(予定)】 ・装置寸法:1,300 × 800 × 1,700 m ・装置重量:約900kg 【想定用途】 ・エンジン噴射系(自動車部品) ・タービンブレード(航空機部品) ・分析機器・カテーテル(医療関係) ・電子部品金型(半導体関係)など 〇 テスト加工の進捗状況 評価試作機を用いたテスト加工を実施し、穴径0.200mmから段階的に加工条件を検証 現在は、穴径0.020mmまでの微細穴放電加工を実施し、アスペクト比10倍の実現に向けた条件出しを継続 テスト加工後はワイヤーカットにて加工部を切断し、細穴断面の状態を確認 今後は、令和8年度の設備完成および販売展開に向けて、引き続き開発を進めていきます。 微細穴加工への対応が求められる分野に向け、検証と改良を重ねてまいります。